ある決まった値のことを変数に対して定数(テイスウ、ジョウスウ)という。
プログラミングにおける定数には、次の2種類がある。
ひとつは、コード中に値そのものを直接書く定数である。
これを「リテラル」と呼ぶ。
整数や浮動小数点数の数値や、文字、文字列など、任意の固定値を記述するものである。
定数のデータ型を明示するため、データ型に応じた書き方が決められているプログラミング言語が一般的である。
もうひとつは、定数に名前をつけたものである。
多くのプログラミング言語では、"値を変更できない" という意味のキーワードをつけた変数を宣言することで実現されている。このような変数に一度値を入れると変更できないので、定数として取り扱うことができる。
C言語には、記号定数という仕組みがあり、定数に別の名前を与えて定義することができる。
定数に名前をつける主な目的は、複数箇所で使用する場合に変更への対応や修正を一箇所で行えることや、値を見ただけでは意味が分かりづらい定数に、内容をよく表わした名前をつけてコードを読み易くすることである。